やづらのぶろぐ

音楽が大好きなドラマーのブログ。ドラムやDTMに関する情報を中心に、好きなことや興味のあることを色々書いていきます。

《映画》「いまを生きる」を見た感想!幸せについて考える!

 

幸せの形は人それぞれ!自分の幸せのために生きよう!

 

どうも。やづらです。

 

本日「やづらのにちじょう」にて「いまを生きる」という映画の感想の動画を公開しました。

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そんなわけで今回は、補足も含めて、この動画についての話を書いていこうと思います。

 

目次

 

作品の概要

作品名:

 いまを生きる(Dead Poets Society)

 

公開:

 1989年

 

監督:

 ピーター・ウィアー(Peter Weir)

 

脚本:

 トム・シュルマン(Thomas H. Schulman)

 ※第62回アカデミー賞脚本賞受賞

 

映画の感想

①先生がちゃんと教育者だった

堅苦しい学校に来た新しい先生が型破りな授業をしていく。

そういう構図になると、どうしても学校や勉強を否定するというか、そんなことより大切なことがある的な話になってしまいがちだと思います。

でも、この作品では、型破りな先生ではあるものの、ちゃんと最後まで先生は教育をしているんですよね。

ちゃんと伝えたいことがあって、ちゃんと今を生きて欲しいっていうメッセージがあって、それを学びの中で伝えようとしている。

それがすごく良かったです。

 

②嘘が無い映画だった

それで、この映画を見た僕の感想を一言で言うと「嘘が無い映画だな」という感じでした。

この作品では、核となる生徒数名を中心に話が進んでいきます。

細かい話は割愛して、いきなりショッキングな内容の話になりますが、その1人が自殺してしまうんですよね。

少し経緯を書いていくと、その子は、その型破りな先生の影響を受けて、自分の生き方を見つめ直していきます。

その中で、自分の本当にやりたいことを見付けるわけなんですが、それが役者をやることで。

今まで厳しい親の言いなりになって生きてきたわけですが、その親に黙って劇団に入り、オーディションを受け、なんと主役を勝ち取ります。

そりゃもう大喜びなわけです。

でも、それも束の間、学校に劇団に入ることを許して欲しいという嘘の親名義の手紙を出したことがバレてしまい、劇に出ることを止められてしまいます。

そこで出てくるのが、その先生。

逆らうなんてできないと言うその子に向かって、「ちゃんと思いを伝えたのか」「君の情熱を伝えたのか」と、もう1度説得してみるよう言います。

その後、説得の末、なんとか劇に出られることになり、その当日。

先生やクラスメイトが見守る中、その子は堂々たる演技を見せるわけですが、なんと、そこに厳しい父親が登場。

しかし、自分の思いと重なるセリフをしっかりと父親の方を向いて話しました。

劇は大成功。

その子も他の役者達と喜びを分かち合います。

すると、何やら父親から呼び出しが。

よくある話だと、複雑な心境を抱え、理解はできないながらも子供への理解を示し、応援する言葉を投げかけるシーンに繋がるところですよね。

しかし、そうはいかなかったわけです。

父親は、無理矢理その子を連れて行き、車に乗せて連れて帰ってしまいます。

そして、家に帰って、父親、母親、その子という3人の構図。

父親は、「お前がなんでそんなくだらないことをやっているのか理解できない」と言い、転校して、医者になれと言い放ちます。

その子も少し強くなったので、それに反論するわけです。

しかし、更に父親は威圧的に言い返し、その子は言い返すことができなくなってしまいます。

もう見ていて辛くなりますよね。

子供に自分の無力さを叩きつけ、親である自分の力を見せつけ、黙らせ、言いなりにさせる。

そういう日常が繰り返されてきていることが簡単に想像できる描写です。

はたから見れば、そこで更に言い返して納得させたら良いのに、なんて思うかもしれません。

でも、それは無理なんですよね。

その力は、長い年月をかけて、奪われてしまっているんですから。

怒鳴る父親の横にいる母親も、何も言いません。

きっと母親も同じように逆らう力を奪われ、もう何も言えなくなってしまったのでしょうね。

その後、父親が部屋を出て、母親も何も言わず、その子に優しく手をかけ、部屋を出ます。

もうね、これでもかと言うほどにリアルな残酷さが描かれているわけですよ。

その後、何か吹っ切れたように、その子は父親の部屋から銃を持ち出し、自分の頭を撃ち抜くわけです。

…そこで終わると思いきや、リアル過ぎる残酷さの描写は続きます。

その銃声を聞いた父親が、悪夢を見たようにガバッと起きて、何だ何だと家を見て回るわけです。

そして、自殺してしまった息子を発見します。

その時の父親と母親のセリフが、何と言うか、もう全てを表していたんです。

「何で息子がこんなことに!」

「どうして息子がこんな目に!」

…って言うんですから。ね。

他人事というか、自分達が原因だなんて少しも思っていない。

もう、どうしようもないですよね。

劇場から息子を連れて帰るところから、自殺した息子を発見したところまで。

その流れに、もう嫌になるほど「嘘がない」と思わされました。

残酷ですけど、現実ってそんなもんだよなぁというか。

本当にすごかったです。

 

映画を見て思ったこと

感情的な文章が続いてしまいましたが、そうは言ったものの、「なんて親だ!」とは一概に言えなかったりもするんですよ。

当たり前の話かもしれませんけど、その人その人で幸せの形は違うわけで。

その親は、きっと自分が思う幸せを息子に与えようとしていただけなんですよね。

…まぁそうすることで、親自身が安心したかったのかなと思うところもあったりはしましたけど。

でも、すごく簡単に言えば、親と子供の幸せの形が違っただけなんですよね。

それで、子供の場合は、実際問題、親の力を借りないと生きていけないので、そうすることは難しいとは思うんですけど、もう、自分の幸せのために生きていくしかないよなぁって思って。

そりゃそうだろって話なんですけど、でも、それってすごく大事なことだと思うんですよね。

そのためには自分の意思が必要で、ちゃんと自分と向き合って、自分の思う幸せが何なのかを知る必要があって。

そして、その自分の思う幸せに対して、正直に生きていく。

なんだかそれが本当に大事だなぁと、しみじみ思いました。

 

おわりに

作詞もするので、詩の話が沢山出てきて面白そうだと思っていたら、すごくリアルな描写が出てきて、あっという間に引き込まれてしまいました。

悲しい映画が好きなわけではないんですが、こういう1本筋が通った作品は好きですね。

まぁ…自分が幸せになれるように、自分を少しでも好きになれるように、生きていきましょう。

 

ではまた。

  

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